面倒見がよく人情に厚い関西人、他人に気をつかいすぎる関東人

関西は、人情に厚く面倒見のいい人が多いけど、おせっかいな人も多いですね。関東は、優しくて親切なんだけど、何を考えているかわからない、他人に気を使いすぎて、結果無関心すぎる人が多いような気がします。

大阪は、都道府県の中でいちばん「他県を受け入れる」ところとして有名です。どんな習慣をもった人でもみんなウェルカムなんですね。どんな人とでも仲良くなれるのは自慢できるところでしょう。どこ出身とかあまり気にしません。外国人だろうが誰だろうが、すぐに仲良くなりますね。そして面倒見の良さはピカイチでしょう。助けを求められていなくても勝手に助けるし、相談されていなくても勝手にアドバイスします。もちろん悪気はありません。良かれと思ってやっていることですが、たまに「おせっかいな人」と、捉えられてしまいます。

関東では、面倒見がいい人は少ないですよね。こちらが助けを求めれば、助けてくれるかもしれませんが、勝手に助ける人はあまりいません。ましてや知らない人はあくまでも「知らない人なので自分には関係ない」という考えの人が多いですよね。確かにこれも一理あります。知らない人を助けたつもりでも、相手にしてみれば迷惑かもしれませんよね。だったら最初っから関わり合いになるのはやめよう、と思ってしまうのも納得できます。

関西では、知らない人同士でも普通に会話します。例えば、電車の中で咳をしようものなら、近くにいたおばちゃんが「お姉ちゃん、風邪ひいたんか?飴ちゃんあげるでなめとき」と言って飴をくれます(注:大阪では「飴」のことを「飴ちゃん」と言います)。

関東でこんなことがあると「気持ち悪い人」と見られませんか?おばちゃんを無視して逃げる人が多いのではないでしょうか。実際、関東では、知らない人と話をしないのが当たり前ですよね。関東に来て間もないころ、スーパーで「無言のまま買い物する」ということに戸惑いましたよ。関西ではかならずレジの人に対して「ありがとう」とお礼を言うし、ちょっとしたことでも話しかけてくれるし、話しかけます。店員さんだけではなく、お客さん同士も話します。もちろん知り合いでもなんでもないし、その場限りの会話なんですけどね。

大学卒業まで関西にいて、就職で関東にでてきた私は、ちょうど同じくらいの年数をそれぞれで過ごしています。どちらの性質が強いかというと、どっちもどっちで「関西と関東のハイブリッド」と言ったところでしょうか。自分ではクールにしているつもりでも「面倒見がいい」とよく言われます。大阪のおばちゃん気質があるんだな、と自分でおもいますね。でも、関西の友達と会うと「うるさいな~」と思うことがしばしばあります。わかってはいるつもりでも、やはり関東のしきたりが身についているんだと思いますね。

面白いのは、それぞれの実家の家族と食事をしたときです。旦那は関東の人なんですが、私の実家、関西ファミリーとの食事はとにかくうるさいです。みんなそれぞれにボケてツッコミを入れて、常に誰かがしゃっべっていて・・・。旦那は関西弁に酔ったくらいで、食事どころではなかったそうです。逆に旦那の実家、関東ファミリーとの食事でのこと。あまりの沈黙に、焦ってしまい一人でしゃべり倒したことがあります。あとで旦那に聞いたら「食事の時にしゃべらないのは普通だよ」だそうです。それを聞いてからは、沈黙でも気にせず黙々と食事に専念できるようになりましたが、まだ慣れません。