関西人が「粉もん」を好きな理由とは

関西人って、たこ焼きやお好み焼きなど、小麦粉、いわゆる「粉もん」を使った食べ物が大好きだというイメージがあります。これは本当です。「粉もん」は小さい頃から身近にあった食べ物ですね。なぜ関西人はこんなに「粉もん」が大好きなのでしょうか。

戦後の貧しい時代、食べるものがなく、小麦粉ばかりがとれていた時代に考え出された食べ物と言われています。この時代は子だくさんの家庭が多かったんですね。5~7人なんてところは当たり前で、多い家だと10人なども珍しくなかったようです。子供がたくさんいると、困るのは食事です。お米は高級品だったのでなかなか買えない、でも子供達はお腹を空かしている、小麦ばかりたくさんある。そこで考え出されたのが、小麦粉を使った食事でした。小麦粉をこねて焼いたりしているうちに出来上がったのが、お好み焼きとたこ焼きということになります。

最初は、小麦粉を平たく伸ばして焼いただけのものを食べていたようですが、だんだん飽きてくるし、美味しくないということで、いろいろな具材を入れて味付けをすることで、子供達も喜んで食べるようになったのがお好み焼きのはじまりです。「お好み焼き」という名前は、「自分で好きな具材を入れて焼くから」という説があります。水で溶いた小麦粉に好きなものを好きなだけ入れて焼くだけなので、簡単でお腹が膨れるし、安価なため、庶民の間でいっきに広がっていったようです。

たこ焼きができたのはもう少しあとです。お好み焼きだと小さい子が食べにくい、というのと、持ち運びにくいという理由で、できたのがたこ焼きです。丸く小さくして焼くことで、子供にも食べやすいし、持ち運びやすくなったわけですね。当時、明石近海でよく水揚げされていたタコを入れて焼いたのが、たこ焼きのはじまりです。

どちらも、原価は安い割にお腹いっぱいになるので、貧しかった時代にはなくてならない食べ物だったのでしょう。この食べ物がいまだ関西圏で親しまれているのには、理由があります。手軽に食べられるということと、比較的安価で美味しい食べ物ということですね。関西人は美味しくて安いものに魅力を感じるので、お好み焼きとたこ焼きは今なお人気の食べ物ということになるのでしょう。それがいつしか名物となって全国に知れ渡るようになったというわけです。

ちなみに、関西ではお好みやきやたこ焼きをおかずにご飯を食べます。関東の人からすれば信じられない光景のようですが、関西では普通です。関西のお好み焼き屋さんに行くと、「お好み定食」なるものがあり、好きなお好み焼きにご飯とみそ汁がついたものをこう呼びます。関東に来て指摘されるまで普通だと思っていました。言われてみれば、確かに変かもしれませんが、いまだに違和感はないですね。「お好み焼きとたこ焼きは立派なおかずになる」と、言い切っちゃいます。

実際、小さい頃は家でたこ焼きが夜ご飯なんてことはザラでしたね。たこ焼きを焼きながら、ご飯片手に食べていました。関東では家でたこ焼きをしない家庭が多いのにもビックリですが、もっとビックリなのは家にたこ焼き器がないこと、でしょうか。関西では家にたこ焼き器がない人を聞いたことがないくらい、当たり前に普及していましたよ。夜ご飯がたこ焼きだと関西の子供たちは喜んだものでしたけどね。

関西では「蕎麦よりうどん」と言われるくらい、うどん好きが多くいます。これも「手軽・簡単・安くて美味しい」いった理由からかもしれませんね。「粉もん」を使った食べ物を考え出した関西人だからこそ、商売上手でケチと言われるようになったのかもしれませんね。

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