関西人のボケとツッコミとは

関西人のボケとツッコミ、聞いているだけで面白いですよね。さりげない会話の中で、本当にさりげなくボケた人に対して、ここぞとばかりにツッコミを入れる。慣れていない人からすれば、なんであんな会話ができるんだろう、といったところですかね。逆に関西に嫌悪感を抱いている人からすれば、聞いていて不愉快になるのかもしれませんね。

関西特有のボケとツッコミは、関西の商売人からきていると言われています。商売をやっていく上で、お客さんとうまくコミュニケーションがとれるかどうかが、売り上げを左右したようです。コミュニケーションが上手な商店は、必然的にお客さんが集まってきて、売り上げが伸びます。反対にコミュニケーションが下手で無口な商店は、閑古鳥で売り上げの伸びず、店をたたむことが多かったようです。この当時の商売は、品質云々より、商売人の人間性で決まっていたといっても過言ではありません。人とうまく接することができるところが生き残っていたんですね。

人とのコミュニケーションが得意となった商売人は、おべんちゃら(お世辞)でもなんでも言ってとにかく買ってもらおうとします。しかし、相手は商売人のおべんちゃらにすっかり慣れた関西人。おべんちゃらを言われたからといって、いちいち買っていたのでは家計は火の車です。そこで、商売人からのおべんちゃらをかわす術を身につけていったようです。商売人が中年のおばさんに「そこのお姉さま、このおしろいをつけると10歳は若返りまんで~」と言ったとします。おしろいを必要としていないおばさんは「これ以上若なってどないすんねん、旦那がやきもちやいて困るやん」てな具合に返します。

商売人の言うことを無視してもいいのですが、そこは人情の街。せっかく声をかけてくれたのに無視という選択はしません。買わないにしても相手が不愉快にならないように返す。不愉快にならないためには相手が笑ってくれるのがいちばんと考えたのかもしれませんよね。これが、ボケとツッコミのはじまりと言われています。

おばちゃんは、自分が若くないのを知っていて、わざと自虐ネタで自分を落として笑いをとります。自分のことは落としても相手を傷つけないように断るという術からきているのでしょう。これは現在にもきちんと引き継がれていますよね。関西人はとにかく自分や身内を落とします。恥ずかしいことや失敗したことを隠すのではなく、笑いを取るためのネタにします。恥ずかしい以前に、相手が笑ってくれればそれでOKなんですね。笑いがとれたらそれで満足します。

商売人とお客さんとのやり取りが現在の「お笑い」のルーツになっています。商売人としてやっていくためには、笑いを身につけないとやっていけなかったというのが、大きな理由でしょう。最初は商売のためにはじまったやり取りが、だんだんと関西全体に広がっていったと思われます。

関西では、物心ついたときから「ボケとツッコミ」の中で生きています。毎週のように「吉本新喜劇」を見て真似して遊んでいます。家庭の中でもつねにボケとツッコミが存在します。学校でも「勉強ができる子」より「面白い子」が人気でしたね。それぐらいお笑いの中で育っているので、身につくのは当たり前のことですよね。何か話しする時には「笑いをとらないと」と、いつも頭の片隅で考えています。ただ話をするだけというのはまず考えられません。最後に笑えるオチがないと気持ち悪いんですね。だから、関東に人たちと話をしていて「オチ」がないと「で?オチは?」と、聞いてしまいます。決して悪気はありません。関西を離れて、長年関東に住んでいてもこのクセは抜けませんね。

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