関西人ってお金の使い方が荒いというのは本当なの?

マンガやドラマ、新喜劇の影響だと思いますが、関西人と聞くと、金貸しが大阪弁で債権者に取り立てるという姿を思い浮かべる方もいるかと思います。

ああいうシーンをみると関西人はお金にルーズなのか?と思ってしまいますよね。

特に大阪は生活保護受給者が多い

詳しく書くのは怖いので、あまり言いませんが生活保護の受給者は大阪が一番多いです。税収の半分くらい生活保護費に使われているとも言われています。(少しだけ書いちゃいますね!ホンマに少しだけでっせ!)

生活保護の申請が通らないと市役所の人に大阪に行けと言われたなんて都市伝説があるくらいです。全国からそういう人が来るので、関西人がお金の使い方が荒くだらしがないというのは間違いだと思います。

だらしがない人以外でもお金に困ることはあるかと思います、そのような時は新喜劇に出てくるようなこわーい会社からお金を借りずにちゃんとしたところからお金を借りましょう!これは関西人も関東人もおなじですよ。(ちゃんとした金融会社は→簡単審査はアブナイ!?安心借入の為のキャッシング指南!←こちらで詳しく紹介しています。是非、参考になさってください。)

関西と関東で知らない人に道を尋ねる実験をしてみました

関西と関東で知らない人にいきなり道を尋ねると、どういう反応を示すでしょうか。おせっかいな関西のほうが親切に教えてくれると思いきや、関東のほうが教えてくれる確率は若干高かったようですよ。地方からでてきている人が多い関東では、自分も知らない人に助けてもらったということもあり、丁寧に教えてくれるのかもしれませんね。昔の自分をみているような感じなのかもしれません。あとは、地下鉄など関東はとにかくわかりづらいのも原因かもしれません。乗り換えなど、尋ねられることに慣れているというのも理由なのではないでしょうか。

まずは関西の反応です。関西で道や乗換案内を尋ねると、もちろん教えてくれる人はたくさんいます。いるんですが、聞かれたことだけに答えるのではなく、余計な話が多いのが特徴かもしれません。「お姉ちゃん、どっから来たん?」から始まり、「何しに来たん?」「大阪は何回目や?」など。しまいには「たこ焼き食べたか?」など。「食べてません」なんて言おうものなら「ええ店知ってんで。案内したろか」とまで言ってくる人も中にはいます。道を聞いただけなのに、断るのが大変!みたいなことになったりすることもあります。

ありがた迷惑なのが、知らないのに教えてくれようとする関西人です。道を尋ねて、知らないのに「多分こっちやったと思うねんけど~」と言いながら、一緒に悩んでくれる人ですね。本人は「何とかしてあげよう」という気持ちなんでしょうが、知らないならひと言「知らない」と言ってくれた方がありがたいことがあります。これは関西人をかばうわけではないのですが、悪気はまったくないんですね。一緒に探してあげようという面倒見の良さからきているのですが、おせっかいになっちゃっている悪いパターンですね。

関東ではたいていの人は親切に教えてくれます。イヤホンをしている人でもはずしてきちんと聞いてくれる人が多いのにはびっくりしました。地下鉄の乗り換えや道がわからない人は「おのぼりさん」として捉えられる傾向にありますが、おのぼりさんをバカにする人はそんなにいませんね。関東では地元出身より地方出身者が多いからではないでしょうか。道を聞かれ人も関東にでてきて間もないころは、やはりいろんな人に助けられたはずです。「上京して右も左もわからないときに自分が助けてもらった」から、「上京したてのわからない人は同じように助けてあげる」、というプラスの連鎖が働いているような気がします。

関西との違いは、自分から声をかけることはあまりない、というくらいでしょうか。関西は地図を見ながらウロウロしているだけで誰かが声をかけてくれることがあります。他人に話しかけられないシャイな人にとってはありがたい存在ですね。

関東の人に道を聞くと、そんなに感情を表さず、淡々と教えてくれます。関西との大きな違いは、余計なことはしゃべりません。聞かれたことだけに応えるといった感じですね。わからないときは「すみません、わかりません」と申し訳なさそうに言ってくれます。別に悪いわけじゃないのに、謝ってくれる人が多いように思います。無視されることはまずないですね。あまりにも急いでいる人に声をかけると走って行っちゃうことはありますけど、これは選択した側のミスでしょうね。

誰かが面と向かって助けを求めてきたら、親切に教えてくれるのに東西の差はなかったというのが結果でしょう。これは「クールジャパン」として世界からもてはやされるひとつの理由です。よっぽどのことがない限り、面と向かって何かを聞かれたら教えてあげたくなるのが人情ですよね。人情に地域の差はなかった、というのが結果です。

関西人って商売気質で関東人は下町気質ってどういうこと

一般的に関西人は商売気質なため、なんでも値切るし挨拶も「まいど」なんて言葉を使ったりします。かたや代々続く関東の人は下町気質が残っているらしいですね。それぞれの気質ってどんな特徴があるのでしょうか。

関西の商売気質は、江戸時代に商いが盛んだったころの気質といえるでしょう。江戸時代の関西は商売が盛んな街でした。商売をして栄えれば財を成すことができるといわれていて、誰しも商いをすることに憧れていた時代だったんですね。商売ができない人は、自分の子供を商人の家に丁稚奉公としてだすことが、今でいうエリートへの近道だったようです。商売ができない人たちはあまり裕福ではないため、我が子を丁稚奉公にだすことで、食いぶちが一人減るというのも理由でした。

丁稚奉公に入った子供は、お給金こそもらえませんが、商いのノウハウだけではなく、読み書きや計算まで教えてもらえ、寝床と食事も用意してもらえるので、みんなこぞって丁稚奉公になりたがったわけです。丁稚奉公として優秀な人は、商売のためののれん分けをしてもらえ、自分で商いを始めることができたので、みんな頑張って働いたんですね。ただ、のれんわけをしてもらえるのは、100人に1人くらいの割合だったと言われており、かなり狭き門だったといえるでしょう。

関西人は、商いを通じて人と接する術を身につけてきたので、とにかくよくしゃべります。無口な商売人なんて考えられないですよね。お客さんに来てもらわないといけないので、愛想もいいです。誰かれ構わず話しかけるところはこんなところからきているのでしょうね。商人は安く仕入れて高く売るのが基本、お客さんは少しでも安く買うのが生活の知恵、だったため、とにかく値切り合戦が激しかったようです。店先であいさつ代わりに値切るようになったと言われています。

関東の下町気質はどんなものなのでしょうか。葛飾区・墨田区あたりを中心として下町と呼ばれていたようです。江戸時代の下町は、高台に高貴な武士が住んでおり、低い土地に一般の町民が住んでいたようです。下町気質とは、この町民に対して使われるようになったわけですが、一般の町民なので貧乏な人が多く、頑固でぶっきらぼう、喧嘩っ早い性格が特徴でした。ただ、貧乏だったため仲間意識は強かったようです。仲間意識が強いので、ご近所同士の付き合いは大事にするし、「人様に迷惑はかけない」という気持ちを持っている人が多くいます。頑固は筋金入りで、このころの「父親像」といえば、「頑固で恐い」存在でした。べらんめぇ口調で怒鳴り散らし、すぐ頭に血がのぼるので、子供たちは絶対に逆らえなかったようですね。

下町は隣近所との付き合いが盛んで、両隣やお向かいさんなどは家族同然で、勝手にずかずかと上り込んでお酒を呑むなんてことも日常茶飯事だったようです。そして下町は、職人の街ともいわれ、ものをつくらせると右に出るものはいないといわれるほど、腕のいい人が集まっていたようです。ご近所さんはみな何かしらの職人さんなので、ちょっと声をかけると家が建ってしまうほどだったと伝えられています。

この「ものづくり」は、今でも引き継がれていますよね。大田区が有名ですが、「人間の手でものをつくる」という意気込みが現代にも残っています。職人技は健在で、世界に発信する大田区としても名は知れ渡っており、日本の誇りとなっています。

関西、関東どちらとも、こうして過去をひも解いてみると、当時の気質がそのまま引き継がれているのがよくわかります。それぞれ気質が違うのも当たり前といえば当たり前だったんですね。

関西人と関東人がうまく付き合うにはどうしたらいいの

関西人と関東人といっても同じ人間なので、うまく付き合うといってもそんなに労力は必要ないと思いますが、ちょっとしたコツはあるでしょう。

関東の人が関西の中に入った場合は、無理に関西弁を使おうとしないこと、ですね。関西弁は独特のイントネーションがあり、ボケとツッコミが必ず存在し、話の間合いが難しい言語です。慣れていないと話のテンポについていけないだけでなく、その場をシラ~っとさせてしまうので要注意ですよ。そして関西人は常に笑いをとろうとしているので、それに合わせて自分も笑わせようと躍起にならないこと、です。関西のテンポについていけないうちから笑わせようとしてもまずスベります。

関西弁を使わず、自分がしゃべりやすい方言で話しかけてみましょう。関西人は他県をいちばん受け入れる県なので、それに対してバカにしたりするようなことはまずありません。関西弁じゃない人に対してはとても親切に面倒を見てくれる傾向があるので、知ったかぶりをせず「関西は慣れていない」をアピールしましょう。こちらから頼んでもいないのに、いろいろおせっかいをしてくれるはずです。困っている人をみると助けずにはいられないのが関西人です。関西のことをいろいろ教えてくれるはずですよ。関西人は困っている人に手を差し伸べることを生きがいにしています。

いちばんのコツは、関西人の言っていることをすべて間に受けないことがポイントかもしれません。関西人は会話の半分以上が冗談だったりするので、うまく受け流すことができれば大丈夫でしょう。「アホやな~」と言われて本気で怒ってはいけません。この「アホ」には愛情がたっぷりつまっています。関西人は散々話した後に「知らんけど」と付け加えます。関西に慣れてないと「え、知らないのに話してたの?」ってなことになりますが、これは関西人の一種の口癖のようなものなので、本気にしてはいけません。スルーするクセをつけておけばいいかもしれません。話しを聞いていなかったらそれはそれでつっこんでくれるので、美味しい人になれたりします。

関東の人と仲良くするのは、ズバリ相手のプライベートに土足で入りこまない、口に出したことすべてを受け止めてくれるので、適当なことを話さない、といったところでしょうか。関東といってもここには全国各地からいろんな人が集まってきているので、どういう風習で育った人かはわかりませんよね。関西人みたいに地元の方言で話している人は少ないでしょう。まずは、表面的なお付き合いからはじめるのが無難だと思われます。

気を付けないといけないのはマナーです。関東の人は車の運転にしても、公共交通機関でもマナーはきちんと守る傾向があります。そして関西でよく見かける「値切り」は、あまり通用しないと思ってください。もちろん関東でも個人商店のようなところでは値切ってくれることもあるかもしれません。ちゃんと空気を読んでから値切るようにしましょうね。関西のように知らないにいきなり話しかけたりすることもまずありません。関西のノリでいきなり話しかけると、不審者扱いされる危険があるので注意しましょう。

関西や関東に限らずどこでもそうですが、いきなり相手を見下したり、バカにしたりしないことですね。慣れていない言葉というのはビックリするし、あり得ないと思ったりもするかもしれません。だけど、その地域の人たちにとって小さい頃から当たり前のようにしてきたことを、いきなり否定されたことになるわけですよ。否定されたほうは訳がわからないし、気分も悪くなるのも仕方ありませんよね。

とにもかくにも「郷に入れば郷に従え」がいちばんです。

関西人と関東人、お互いに嫌いなところはどんなところ

関西と関東、たかだか500kmほどしか離れていないのに、まったく別の人種として捉えられることが多いですよね。人種が違えばぶつかるところもあるでしょう。では、お互いどんなところが嫌いなのでしょうか。

関西人は、関東からというより全国的にみても、都道府県の中で嫌われる地域としてよく名前があがりますね。関西の中でもとりわけ大阪は嫌われる確率が高いようです。大阪出身の私としては寂しいところですが、なんとなくわかるような気がするのも確かです。

嫌われる理由として、「ずうずうしい」「何でも思ったことを口にする」「うるさい」「ケチ」「デリカシーがない」「どこでも値切る」「一緒にいて恥ずかしい」などなど・・・。こんなに嫌われていたのか!ってなくらいですね。大ざっぱな関西人としても、ここまで言われてしまうと落ち込みますよ。落ち込みますけど、笑っちゃいますね。よくぞここまで正確に指摘できたな~と思います。みなさん、よく観察しています。ほとんど当たっていますから。

嫌いな理由、裏を返せばこうなりませんか?「ずうずうしい→積極的」「何でも思ったことを口にする→裏がない」「うるさい→楽しい」「ケチ→節約家」「デリカシーがない→あけっぴろげな性格」「どこでも値切る→他人とのコミュニケーションが上手」「一緒にいて恥ずかしい→残念ながらこれはどうにもなりませんね」

どうでしょうか?こうやってちょっと見方を変えてもらえれば、少しはマシになるような気がするんですが、厳しいですかね。慣れてもらえると、楽しくて面白いので一緒にいて飽きないような気がするんですけどね・・・。

ちなみに、関東の人の嫌いなところを関西人に聞いたところ、「何を考えているのかわからない」「気取っている」「標準語が冷たい」などです。とはいっても、実はそんなに関東のことを嫌っている関西人はいないんですね。「何を考えているかわからない」というのも、余計なことをベラベラしゃべらず寡黙で恰好いいだけの話しですよね。女性だと無口で控えめというところでしょうか。

実際、関西から関東にでてきて、男の人の標準語に嫌悪感を抱いたのは最初あります。ただ、これは聞きなれていなかったため、何だか女性っぽく見えてしまっただけの話しなんですね。慣れてくると、大声でしゃべる関西弁よりよっぽど優しい印象が持てたのは正直なところです。相手を気遣って、プライベートなところまで踏み込んでこない関東の人の思いやりにも感激したものですよ。

もちろん、関西気質も残っているので、地元に帰省したときは関西のノリで接しています。パワフルな関西人と話しているとやっぱり楽しいです。逆に関東の人の静かな付き合い方も好きなんですよね。建前だけなのかもしれませんが、そういう付き合い方が大事なときもあるわけですよ。なんでもかんでも本音で話してしまうことがいいわけではないですよね。知らないほうが良かったこともあるわけで、それぞれ良いところ、悪いところがあるんだな~と実感しました。

関西と関東のハイブリッドである私としては、良いところ、悪いところ、全部ひっくるめてどちらも大好きです。しかし、典型的な大阪のおばちゃんである母親に対して切れることはよくあります。年に数回しか会わないのに「うるさい!静かにして!」と、つい言ってしまいます。だって意味もなくずっとしゃべり続けてるんですもん。関西に住んでいた頃はうるさいと思わなかったんですけどね。「私は関西人」と思っていたのに、少しずつ関東の人間になりつつあるのかと思った今日この頃です。

値切るのが当たり前の関西人、値切ることは恥ずかしい関東人

関西人がお店でものを値切るのは確かに当たり前な風景ですね。これは、関西の商売人の気質が残っているためだと言われています。江戸時代、関西では商売を行う商人が数多くいました。商売をすることがもっとも栄えることだと思われていた時代ですね。そのため、多くの商人が少しでも売り上げるために、安く仕入れて高く売る、ということを学んだようです。客も同じく、高く売られているものをちょっとでも安く買いたいために、値切るという行為が根付いたわけです。江戸時代の関西では、卸問屋と商人の間で、商人と客との間で日々当たり前のように行われていたのが、関西の「値切り」の発端です。

江戸時代は少しでも売り上げるため、少しでも家計を助けるため、に行われていた「値切り」の行為ですが、現代ではちょっと趣旨が違ってきています。多少なりとも節約のためという理由はあるでしょうが、現代ではほぼコミュニケーションの一環となっていることが多いようです。店主と客との挨拶代わりといったところでしょうか。客も本当に値切ってもらいたいのではなく、店主との駆け引きを楽しむ感覚ですね。

この「値切り」ですが、現代ではだんだん少なくなってきているようです。デパートやショッピングセンターなど、値切れなくなっているところが多くなっているのと、最近の若者はあまり値切るという行為をしなくなってきたようですね。スーパーなど、バーコードの値札がついているようなところでも難しいでしょうね。バイトやパートの人に値切る権限などないわけで、言われたほうも困っちゃいますよね。今でも続いているのは、商店街や個人商店などでおばちゃんたちが値切るくらいでしょうか。

関東では、この「値切り」という行為は広まっていないようです。むしろ、提示された金額をそのままの値段で買うことを美徳とし、値切り交渉にあてる時間をムダと捉え、スマートに買い物するのが品格ある人物とされてきた文化です。「値切り」行為は、恥ずかしい、格好悪い、みっともないとさえ思われています。これは、少々のプライドがあるのかもしれませんが、売り手側のことを考えてくれている思いやりでもあるのです。自分の損得だけを考えず、相手を思いやるという行為は素晴らしいことですよね。

そしてもうひとつ、関東の人のシャイな性格も関係しているようですね。お店の人とはほぼ初対面なわけですよね。初対面の人にいきなり「安くしてください」なんて言える人は少ないでしょう。何度も足を運んで常連さんとして認めてもらえれば、言える場合もあるでしょう。関東で常連さんとは、ひとつのステータスでもあるわけです。

関西人が関東で「値切り」行為をすると嫌な顔をされるのはこのためですね。渋々まけてくれたとしても、何だか気まずい雰囲気になってしまうことがあるので、関東ではあまり値切ることはしなくなりました。郷に入れば郷に従えという言葉あるように、関東では浸透していない値切り行為はあまりしないほうがいいかもしれません。提示されている金額をそのまま納得してスマートに買い物するほうがいいでしょうね。逆に関西ではゲーム感覚で値切ってみるのが楽しいと思います。恥ずかしくもなんともないわけで、店員さんだって値切られるのを待っているので、どんどん言ってみましょう。値切ってもらったり、おまけをつけてもらうと、何だか楽しい気分になりますよ。ぜひ関西に行ったら「値切り」行為、やってみてください。

関西人はケチで関東人はお金の話をしたがらないのはなぜ

誰しもが「関西人はケチ」というイメージがあるのではないでしょうか。関西は元々商人の街なので、お金に細かい人が多いのは確かでしょうね。商売をやっていく上でお金に細かくケチケチしないと儲からなかったからでしょう。その考えが今の関西人に受け継がれたのではないでしょうか。

「ケチ」と一言で片づけられると何も言えなくなってしまいますが、関西人は「お金にシビア」「お金の使い方がうまい」「お金の価値を知っている」とも言われています。商売人気質らしく、小さいころから「安くていいもの」を見分けることを教え込まれます。値段に見合っていないものは値切ってでも安く買うのが関西人です。関西人にとって「値切る=交渉」なんですね。値切るのは、本当に安くしてもらいたいのもありますが、関西人のコミュニケーションのひとつでもあります。売る側も値切ってくるのを待っているわけです。たまに、関西以外の人が来てついている値段そのままで買おうとしたときは、店員が慌てて「サービスしたるわな」と、持ちかけるような光景もよく見ますね。

関西人はケチというより「無駄が嫌い」「節約上手」な人種だと思います。例えばタクシーを例にあげると、関東のタクシーは黄色・きみどり・オレンジなどカラフルな車ばかりですが、関西は90%以上が黒です。これには理由があり、タクシーの電飾を取ればハイヤーとして使えるからなんですね。関東では、タクシーとハイヤーは完全に別物ですが、関西ではタクシーとハイヤーが1台でまかなえるという効率の良さ!これもケチなんですかね?

関東では、露骨にお金の話しをするのはタブーみたいな風習がありませんか?年収とか、持ち物の値段とか、仲が良い友達同士でもお金の話しはベールに包まれていますよね。そこが関西との大きな違いです。関西では、露骨に相手の持ち物の値段を聞きます。「それ、なんぼやったん?」と。これはまったく悪気がなく、相手より自分のほうが安く買えたことに喜びを感じる関西人として、純粋に気になるところなんでしょう。逆に関東は、高く買えたことに喜びを感じます。バーゲンで安く買ったことは恥ずかしいことだと思っています。いきなり値段を聞かれた関東の人にしてみれば、プライベートに土足で踏み込まれたような気分になるみたいですね。

ちなみに、物の値段だけでなく、初対面の人に対して「年収いくらなん?」なと、度胆を抜くような質問をするもの関西人です。合コンで相手に年収を聞くことを当たり前とする関西人に対し、「いきなりそんな失礼な質問はできない」という関東人。関西人にとっては、失礼という感覚はありません。本音で話したいというだけなんですね。どちらが正しいというわけではなく、それぞれの文化の違いですね。

関西と関東に半々で住んでいる私からすると、どちらがいいとは決められません。腹を割って本音で話してくれると気が楽になるので、遠回しに言ってくるよりズバッと言ってもらいたいときもあります。しかし、関東の相手を気遣いながら、プライベートな部分には踏み込んでこないというのもすごく大事なことだと思います。誰にだって話したくないことってあるじゃないですか。そんな気持ちを察してくれる気遣いってすごいなって思います。

どちらが正しいとかではなく、どちらもその人の考え方なんですよね。それを理解した上で付き合えたらいいなとは思います。本音で話しつつ、親しき仲にも礼儀ありの精神を持っていれば大丈夫かな。

同じものだけど関西と関東ではなんて呼んでるの?

関西と関東、同じものでも呼び方が違うことってありますよね。全国各地の方言でそれぞれ違うでしょうが、今回は関西と関東での違いをまとめてみました。

有名なのは「マクドナルド」でしょう。関西では「マクド」と言います。関東では「マック」ですよね。実際、マクドナルドのCMで「マック」と言っているので、正解は「マック」なのでしょうが、関西人は断固として「マクド」呼び続けます。理由は特にないようで、単純にマクドナルドの頭3文字を取っただけ、なんて説もありますし、関西弁が訛って「マクド」となったなど、いろいろありますね。

関西人は「マック」というと、コンピューターの「マック」、化粧品の「MAC」を思い浮かべる人が多いのは確かです。かくゆう私も関東にでてきて、友達から「マックで待ち合わせしよう」と言われて「パソコンのお店?化粧品店で待ち合わせするの?」と不思議に思ったものです。友達から「大阪にはマックないの?」と言われてはじめて気づきましたね。いやはや恥ずかしかったのを覚えています。

ただし、「朝マック」「マックシェイク」のことを「朝マクド」「マクドシェイク」とは呼びません。関西人であっても「朝マック」「マックシェイク」です。あくまでもお店の呼び名が「マクド」なだけです。不思議なもので、25年近く関東に住んでいますが、いまだに「マック」とは言えません。標準語でしゃべっていても、マクドナルドはやはり「マクド」と呼んでしまいます。何年経っても「マック」なんてこっぱずかしくて言えません。

関東で「鳥肌」といいます。肌の表面がブツブツしているところが、鳥のブツブツした肌のようだから鳥肌。そのままですよね。ちなみに関西では「さぶいぼ」です。これもそのままで、寒いときにいぼがでるからさぶいぼ。寒い(さむい)ことを「さぶい」という関西の訛りからきているようですね。

関東に限らずどこでもそうですが、新しいもののことを「新品」と言いますよね。これが関西では「さらぴん」「さら」となります。この「さら」は「更」「新」からきていて、「さらぴん」は標準語だという説もあります。

関東の「片づける」は、関西では「なおす」です。「これ、なおしといてー」というのは「これ、片づけといてー」のことなんですね。関東の人が聞いたら「これのどこを直すの?」になってしまいますね。

関東で「パーマはかける」ものですよね。関西人は「あてる」と言います。「パーマあてに行ってくる」てな感じですね。パーマはかけるものか、あてるものか、どちらが正解なんでしょうか。

「蚊に刺される」は、関東ではもうおなじみの言葉ですが、関西人は「蚊に噛まれた」と言います。刺されるのではなく、噛まれる。こうやって比べてみると、噛まれるってなんだかすごい表現のような気がしてきますね。

「ゴミを捨てる」は、関東だけでなくどこでも通じると思いますが、関西人にかかると「ゴミほっといて」になります。「ほかす」からきている言葉です。このほかにも「ほかしといて」「ほかっといて」という風につかいます。これはちょっとわかりづらいかもしれませんね。

「疲れた」というのも、関西では「しんどい」「えらい」となります。「今日めちゃくちゃえらかった」って言われたら、関東の人はキョトンとしちゃいますよね。「何が偉かったんだ?」と思ってしまうでしょうね。

その他、「お刺身」のことを関西では「お造り」と言い、温かいことを「ぬくい」といいます。これは漢字で「温い」なので、訛っているわけではなさそうですね。「ものもらい」が関西では「めばちこ」、「画びょう」のことを関西では「押しピン」と言います。

知らない人でも友達の関西人、知らない人は敵の関東人

関西人は、よく知らない人とでも話します。「電車の中で隣になった」「すれ違いざま」「駅で電車を待っているとき」など、目が合っただけで話しはじめるのは珍しいことではありません。目が合わなくても話しかけに行く人は多いですが。特におばちゃん族。

なぜ関西の人は、誰かれかまわず話しかけるのでしょうか。理由は簡単、「そこに人がいるから」です。関西の人(特におばちゃん族)は、相手が人でなくても話しかけます。ペットや動物はもちろんのこと、物にでも普通に話しかけます。しかも会話が成り立って(?)いるのである意味すごい能力だと私は思っています。尊敬に値しますよ。

例えば、我が家の母親は冷凍庫を開けたときに落ちてきた、冷凍の肉に話しかけます。「なんであんたは落ちてきたんや?ここにおらなアカンやろ」と。そして会話は続きます。「なんやて?そうなんや、うんうんわかった、ほなそうするわ」と。聞いてみたところ、冷凍のお肉が「いつまでも冷たいとこに入れられてしんどなってきた、そろそろ食べてもらわれへんやろか」と、訴えてきたそうです。母親曰く「そりゃそうやわなー、長いこと冷凍されてたらいい加減しんどなるわなー、お肉の言うとおりや。せやし今日は焼肉やで」と。

お肉がしゃべったかどうかは定かではないが(そんなわけないでしょ・・)、関西のおばちゃんはお肉とさえ会話ができるんだな、と思いましたね。いや、「思いました」というのではなく、「そう思うことにした」と言ったほうが正しいのかもしれません。この場で冷静に「お肉がしゃべるわけない!」と、突っかかるのは邪道だということは理解していたようです。「お肉も長いことご苦労さんやったなー、せっかくやで美味しく食べたらなアカンなー」と、話を合わせることも忘れませんでしたよ。私、大人ですね。

逆に関東で知らない人にいきなり話しかけるとどうなるでしょうか。どんな人かにもよりますが、たいていは相手をせずに逃げるのではないでしょうか。道を尋ねたり、駅の乗り換えなどなら相手をしてくれるでしょうが、関西のように初対面にも関わらず「お姉ちゃん」と呼ばれたらちょっとコワイかもしれませんよね。

関東の人が「知らない人は敵と思え」と言っていたことがあります。どうしてそう思うのか不思議でしたが、何か嫌な思いをしたのかもしれませんよね。その人は、純粋な関東の人ではなく、大分から上京してきた人でした。その人の性格だったのかもしれませんが、「とにかくまずは疑ってかかる」のを信条にしていました。聞いてみると、女性にも男性にも何度も騙されたようで「関東はそういうところだ」と思い込んでいましたね。確かにそういうズルい人もいるかもしれませんが、みんながみんなってわけじゃないですよね。純粋だったがゆえに騙されたのかもしれません。

関東の人が「知らない人は敵と思え」と思っているのは、あまりにも人口密集が高く、いろんな人が集まってきている地域だからではないでしょうか。これだけの人数がいると、中にずるがしこい輩もいるでしょう。警戒しなければ自分が痛い目に遭うということになってしまうのかもしれませんよね。だからといって知らない人をまずは疑ってかかるのもなんだか世知辛い世の中のような気がします。だけど、知らない人を信じるのもやっぱりよろしくないし・・・うーん、なんだかもどかしいです。

近所は知り合いだらけの関西人、近所は他人の関東人

知らない人とでもすぐにしゃべりだす関西人にとってご近所さんといえば、もう家族同然といってもいいくらい付き合いは濃厚です。ご近所の家族構成は知り尽くしているし、何かあればすぐに助け合うようなお付き合いです。関西といえども、最近はこういう付き合い方が少なくなってきてはいますけど、全国に比べるとやはり濃厚ですね。

面倒見がよくておせっかいな関西人は、隣近所の人たちに対してその本領を発揮します。例えばスーパーでトイレットペーパーの安売りがあったとします。頼んでもいないのにご近所の分まで買ってくるおばちゃんが必ず一人はいますね。「車で行ったからついでにこうてきたでー」と。仲の良いご近所さんに配って歩きます。もちろんお金は徴収しますけどね。そのへんはケチな関西人、ちゃっかりしてますよ。

特に一人暮らしをしている人の面倒を見るのが大好きなおばちゃんはたくさんいます。おかずを持ってきてくれるのはもちろんのこと、朝いつもの時間に出勤しなければ、起こしに行く人もいて、「関西の母」になりきっているのかもしれません。寮母さんでもなく、単なるご近所のおばちゃんなんですけどね。関西のおばちゃんは、面倒を見ることに生きがいを感じているので、近くに一人暮らしをしている人を見つけると、気になってしょうがないのかもしれませんね。

面倒に思う人もいるかもしれませんが、こういうおばちゃんには甘えるのがいいと思いますよ。素直に甘えていればとても良くしてくれますし、いざというとき頼りになるので、仲良くしておくことをおすすめします。本当に困ったとき、全力で助けてくれますよ。関西のおばちゃんは、甘えられると我が子のように可愛がってくれます。おせっかいすぎるところもあるでしょうが、ここはひとつうまく面倒をみてもらってください、と言いたいですね。

関東でも下町あたりだとご近所付き合いは活発かもしれませんが、都心あたりだと、まったく付き合いがない人が多いようですね。ファミリー向けのマンションですら、「両隣の人と話したことがない」「名前すら知らない」といった人が多いようです。エレベーターで会っても挨拶すらないというのはちょっと寂しいですよね。

独り用のマンションだとさらに人間関係は希薄になるのかもしれませんね。特に、賃貸のマンションになると、引っ越しの挨拶すらしない人も多いようです。入れ替わりも激しいので、仕方のないことかもしれませんね。隣がどんな人で何をしている人かもわからないのに、気安く話しかけるのはちょっとためらいますよね。関わって面倒なことに巻き込まれるのも嫌だし、かといって完全に無視して逆恨みされるのもどうかと思いますよね。こういう場合は、無理に仲良くするのではなく、エレベーターなどで会ったときに、挨拶をするだけの付き合いでいいと思います。笑顔で挨拶されて嫌な思いをする人はいないので、とりあえず誰にでも挨拶さえしておけば、相手から見た自分の印象は良くなるはずです。嫌われない程度の付き合いというんですかね。「ご近所」といっても、都心では付き合い方が難しいし、ある程度限定されるのも仕方のないことかもしれません。

なぜ関東の人は「ご近所は他人」と言いきるのか不思議でしたが、住民の入れ替わりが激しい都心ではそうならざるをえないのでしょう。こうなる背景には、全国各地から人が集まってくる地域というのが原因になっているんでしょうね。